清く楽しく健やかに ~青游庵の想う事~

徳島の大麻飾り職人の日々雑感です

重陽の節句をふりかえると

去年仕込んでから、細く長く使ってきた藍染液がとうとうお役目を終えたため
長らく精麻の藍染をストップしていましたが
やはり手元に小さめの藍甕があった方が便利だと気付き、藍建てに再チャレンジを目論んでいる青游庵です。

 

朝夕の風が秋の風情を感じさせるようになりましたね。

 

昨日は重陽節句でした。
中国では古来より奇数を陽数といい、縁起がよい数だとされてきました。
その縁起の良い陽数の中でも最大の数となる「9」
さらには、それが重なる(重陽)9月9日はとても縁起の良い日とされ
子孫繁栄、無病息災を願い、祝っていたそうです。

 

ですが、反面
陽数が重なると不吉な事も起こるという考えもあったようで、邪氣祓いの日でもあったようです。
何事も、過ぎる はよろしくないということでしょうか。

 

ちなみに、重陽節句は別名「菊の節句」と言われます。
菊はククリヒメ(菊理媛)を表わすともされており、ククリヒメの霊験でもある

聞く

括る

仲裁する

これらの霊験に授かれる日でもあります。
私達 大麻飾り職人が結ぶ形靈としても菊結びがあしらわれます。
菊花をモチーフとした結びはとても可憐ですが、結ぶ人の個性が顕れる結びでもあると思っています。

 

藍染菊結び

藍染菊結び

さて、その重陽節句ですが
この日に願いを言霊に乗せて発する(いわゆる、宣る(のる)ですね)事で、実現化が半端ない、むしろこの日に放った言霊は必ず実現する、という言い伝えもあるそうですね。

 

昨日が重陽節句であったことも失念したまま
友人からのご縁でつながった方と、とっても素敵なカフェで会う事になったのですが・・・

 

とにかくこの時間は凄かった。
結果的には、私と友人と、そのご縁の方に加え、後から合流した共通の友人の4人での語り場となったわけですが

 

何だかもう勝手に言葉が出てくる。
何度もビジョンと言われるものが浮かぶ。
それを、抑えることなく言葉にして
他のメンバーも同じくキャッチしたビジョンをどんどん口に出していくと・・・

その空間でとても大きなエネルギーの渦が巻き始めたのを感じ
そうして行きついた着地点は 【私達流のムラづくり】

集まった当初の目的とは全く違う次元の話に進み
それでも全員が心から発した言霊がどんどん力を持ち
ひとつの形をつくりだした、という感覚でしょうか。

 

新しい自分を解放する場所・大調和の場所 というコンセプトで
笑いを祓いとして発動させるイベントを立ち上げることになりました。

 

それ以外にも、沢山の言霊が飛び交ったあの空間。
そして時は重陽節句
あふれた言霊が全て現実化すれば、ほんとうに笑顔いっぱいの平和な世界が小さく始まり拡大していきます。

 

場を解散し、我に返った時の何とも言えない不思議な感覚といったら。

 

未来が楽しみ。
そして、そこに向かって歩いていく毎日が楽しみ。
必要な事しか起こらないし、同じ言葉で同じ熱量で語れる友がつながる喜びも満載。

 

精麻に関わり、自分の本質に素直に沿えるようになり
自分が変わり、つながる人が変わり、世界が変わってきて、今や家族も変わり始めている。

精麻はほんとうに不思議な物質です。
私の世界の真ん中には精麻があり、気付けば色々な変化をもたらしてくれています。
もちろん、大祓いも出現しますが(笑)

ただそこに在るだけでも空間の波動が高くなると言われる精麻。
その精麻が繋げてくれるご縁が、今後の私の人生をさらにワクワク笑いいっぱいにしてくれる事を、この1年で確信しています。

 

重陽節句に放った私達の言霊。現実のものとして私達の手元に戻ってくる日が、今から待ち遠しいです。